●食事について – 体質(痩せ型と肥満型) - 導入&痩せ型
今までで摂取と消費のバランスについて、また運動と食事のバランスなどについてもお話ししてきました。基本的な原理はそれなりに理解してきたとして、さて、それでも少し気になることがありませんか?
ではみんなが全く同じ生活スタイルをとったとして、はたしてみんな同じ体型になるのか?
ではなぜ、そもそもいくら食べても太りにくい人や、ちょっとは気にして食べているつもりでも想定以上に太ってしまっているような感じの人がいるのでしょう?
そうですね、確かにおかしいですね。
摂取と消費の原則は基本概念としてはありますので、確かに気づかないところで摂取が多くなって太る要因もあるかもしれません。
ただ、人によっては確かにその影響度は違いますね。そうでなければ人は簡単に数種類に分けられてしまいます、人はそんなに簡単な生き物ではありません。
だってすでに、背が高い人や低い人、足が長い人や手が長い人など、成長していく時点でそのような身体的差異がもう存在しています。
骨格も骨太で筋肉なくてもある程度ガッチリ見える人もいますし、肩幅が広い人など。
太りにくい痩せ型の人、太りやすい肥満型の人、これはそこをどうこう言っても仕方がないので、あなたの傾向を理解し逆にその特性を活かしてあなたにとってストレスのないより良いライフスタイルを構築していくことを考えていきましょう。
<痩せ型の人>
痩せ型の人は、よくお腹を壊したりしませんか?便秘ということもあまりないと思います。特に夏であってもちょっと冷えたりするとお腹を壊したり、食べ過ぎたり飲み過ぎたりしても結構敏感ではありませんか?
いわゆる、よく言われる「体質」ということなのですが、もしそうだとすると、やはり食べたものを十分に消化・吸収する前にトイレで出てしまっている傾向ということになります。
これは必要な栄養素もそうですが、要は炭水化物や脂肪なども含めてガッチリ吸収する力が弱いとか、早めに排出されるということは体内に留まっている時間が短いということなので吸収率が低い傾向と推測されます。
過剰にいらない糖、そして分解されて糖になる炭水化物、また脂質が吸収されにくければ確かに太りにくい状態にあると言えますが、同時に欲しい栄養素も吸収されにくいということですから、筋肉の形成・維持に必要なタンパク質、またその他ミネラルなどの大切な栄養素も失いやすい傾向にあるということですから一喜一憂できるというわけでもありません。
繰り返しとなりますが、要は体質的に太りにくいということですが、同時に筋肉などに必要な栄養素も吸収・蓄えにくいということなのでカッチリ体型にもなりにくいということです。
では痩せ型の人はどのような食事習慣が良いのでしょうか?
男性、女性、またそれぞれの理想の体型に向けてアプローチは変わってきます。
先にも書きましたが、肥満の人にとって痩せ型の悩みは贅沢な悩みだ、と思われるかもしれませんが、実はこれがなかなかそう単純ではないんです。良い加減に体重を増やしたり、理想の体のシェイプになるには結構大変なんですよ。
痩せ型体質の方で、程よく体重を増やしたいという人は、一度にたくさんの食事を行なっても下手をするとお腹を壊すだけで、そうすると余計に栄養素の吸収効率が落ちてしまうので、食事の回数を分けて増やしてみると良いと思います。
ただ、生活の中では学校や仕事もあるでしょうから、ちゃんとした食事を4回5回とすることは難しいと思います、ですから3食は無理をせず普通に食べて、合間に補足する形で簡易に栄養素を補給するということです。
バランスが重要と言い続けていますように、当然、食事だけで筋肉モリモリになれるわけでもなく、理想体型に合わせて運動と食事のバランスを取ることが必要なのですが、運動をした分に対して効率よく必要な栄養素を取り入れるために、食事をたくさん一度にでなく回数を増やしてというのが効果的です。そして質の良い食事を摂るように心がけましょう。
補足分として追加する簡易の食事については、本当に痩せている人の場合は、極度な低糖質・低脂質を意識しなくて大丈夫です、逆に気にせずある程度摂取していくくらいで良いと思います。バナナなど消化・吸収されやすいものは良いと思います。スナック菓子は、これはどの体質の人においてもですが、やはり塩分が高いので痩せる痩せないの前に健康上として摂りすぎにご注意してください。ただ、美味しいですよね・・、だから絶対に取らないでとは言いません、適度と頻度をうまくコントロールしましょう。