●トレーニングのバランス — 頻度と強度<1>
今まで特に何もしてこなかった人、いろいろチャレンジしたことがあるけど結局続かなくて今の自分に満足できてない人。いろんな状況があると思いますが、共通して覚えておいていただきたいことがあります。
「強度」はいつからでも、あなたの状態、特にあなたのココロの部分でストレスでなく楽しく成果を求める感覚として、「よしもっと刺激が欲しいぞ!」となってきた時点からでいくらでも上げていくことはできます。
ですからここで先に重要視するべきことは「頻度」ということです。
「頻度」とはすなわち「継続していく」ことにつながります。皆さんの生活スタイル、体型の状況は様々で、それぞれの環境下においてそれぞれのトレーニングアプローチ・内容で行なっていくことにはなりますが、この「頻度」だけはいかなる場合でも保たなければ、5年後のその時点でのあなたの「今」がこの今の今と同じままか、もしくは理想に近づいている・または到達していることとの大きな分かれ道になるということなのです。
「頻度」は、あなたに合ったある一定のルーティンで継続していくことが重要です。
毎日できることや1日おき、また強度が上がってくると週に数回、など、頻度の細かくはトレーニング内容によって変わってきますが、要は1ヶ月に一回や、1週間続けてから1ヶ月何もしないで思い出してまたちょっとやってみる、という習慣化されていない頻度ではどれだけ最新トレーニングメニューを取り入れても意味がないということです。
まず、今まで特に運動の経験がない人、苦手意識があって避けてきた人などで、今の状況が肥満気味であったり明らかに肥満度が高いと思われる方にとっては、何から始めていいのか、一度に1時間や2時間もトレーニングしたり、毎日運動するとかって、想像するだけでもそんなの続くわけない、と不安になりますよね。
でも、今のあなたの状況が肥満であっても特に自分として気にすることなく楽しく生活できているところで無理やり何かをしましょう、と言っているのではなく、ご自身として何とかして自分の理想体型に近づいて自分にもっと自信が持てて今よりずっと楽しいライフスタイルを築きたい、と思っているあなたなのであれば、何とかしてストレスなく少しずつでも成果を得られるようなトレーニングスタイルを一緒に考えていきましょう。
今すでにある生活スタイルの中に急に1時間や2時間の時間を定期的にプラスするのは現実的ではありません。また、運動経験の少ないあなたに、短時間でしかも効果的だと言っても複雑なトレーニングをいきなりやり始めるのも難しいです、ましてや基本となる運動フォームが正しくなければ怪我のリスクもあります。
そんなあなたにまず是非取り入れていただきたいのは「ながら」トレーニングです。
特別にトレーニングのために時間を作るのではなく、まずは普段の生活スタイルの動きの中でその同じ時間を使っているところに同時に「ながら」で少しずつ運動を取り入れるということです。いつもと同じ時間の使い方の中で同時に運動もできるので、始めやすく且つ続けやすいものです。
これは、「ながら」と言いつつ同時にハードなトレーニングにしてしまうと、当然「ながら」ではなくなってしまうので、「ながら」の内容に無理のない運動を取り入れるということです。
今は気持ちが高まっていて、「何かちゃんとしたトレーニングをするぞ」と思っているのに、と思われるかもしれませんが、まず本当に大事なのは「頻度を保つ」要は「継続していく」ということです。
いくらあれこれ考えて、そのためにまずは時間を作ろう、グッズも揃えようとしているうちに日にちだけ過ぎていけば、それは結局何も始まっていないので、それは運動「0」以外の何物でもありません。
ただ、「ながら」の中でできることを少しずつでも始める、そして無理のない範囲で負荷が少なくても大丈夫です、まずはそれが継続されることで、それは確実に「0」ではなく、あなたの今までの普段の生活スタイル・活動の中にはなかった運動がプラスされていることに間違いはないということです。
あなたが「思うだけ」「言うだけ」でなく、あなたのできる範囲の中でちゃんと「行動を起こしているぞ」というあなた自身の自信につなげるためにもまずは動き出すことが肝心なのです。
何もしてこなかった人ほど、この少しずつの運動でも継続することで効果は出やすいです。
この効果とは一定の身体的部分だけでなく、ココロの部分でも「ちゃんと続けている」と思えることで「充実感」も得られることとなります。確かに一度に劇的な効果が出るわけではありません、しかし運動そのものを「苦」というものでなく、少しずつを無理なく続けていくことでこれからの土台作りとして大変効果的なものです。「言うだけのゼロ」ではなく確実に「ゼロからの脱却」のスタートとなるのです。