●トレーニングのバランス — 頻度と強度<2>

— 頻度と強度#2,●トレーニングのバランス

次には、過去に運動経験はあるが今は運動などができていない人についてです。このような人の中でもいろんな分類に分かれると思います。学生時代には運動部でがむしゃらに打ち込んでいたが、社会人になってから全く運動しなくなった人や、何度かジムに通ってみたりはしたけれど、どうも続かなくって今に至る人など。スポーツは嫌いではないけどもクラブやチームに入ったりするまでは仕事や他に優先される生活スタイルのために難しかったり、せめてジムにでも行って体を作ろうと思ってはみたものの、どうも黙々とただ単純運動の繰り返しって退屈で面白くなくって・・、という人もいるでしょう。

運動そのものが嫌いでないのであれば、そして今をなんとかしたいと思っているなら是非少しずつでも何かを始めることを考えていきましょう。

「やろうと思えば私はできるんだ」と思っている人、先ほども言いましたが、いくら可能性を秘めたあなたでも「思っているだけ」ではまだ「ゼロ」には変わりはなく何も始まっていないのです。せっかくの運動経験があり、やればできる可能性をすでに持っているのであれば、ストレスなく「いい刺激」としてあなたのライフスタイルにどんどん取り入れていきましょう。

この場合も一度にあれこれたくさんでなくて良いです、まずは習慣化できるように少しずつ取り入れていきましょう。運動の楽しさを知っている人であれば、自分の生活に無理なく取り込んでいくことさえ出来れば、あとはいくらでも発展させていくことができます。

時間がなかなか取れない人はまずは先ほどの「ながら」運動の考え方から取り入れていっても良いと思います。

スポーツは好きだけど単純動作の繰り返し運動はすぐに飽きてしまって続かない・・、という人は、何回を何セットとかでなく、短時間で一気に追い込んで刺激を与える方法なんかもあります。5分ほどである程度の上半身・腹筋・下半身と全身を程よく追い込む方法があります。これは器具などを使わない自分の体1つで行う「自重トレーニング」を活用していきます。いろんなやり方や情報が調べれば出てくると思いますが、特に単純作業で飽きてしまう人は、回数やセット数で考えるのではなく、時間で考えていきましょう。

30分・1時間というようなものではありません、1種目30秒や1分ほどで、その代わりその間に一気にやり込みますので、一瞬しんどいですがそれでも結局数分間で終わりの話です。

何か始めたい、でも曜日や時間まで都合をつけてスポーツチームに入る時間もない、さらに今は毎日の生活の中でもたっぷりトレーニングに時間を取れない、週に1日・2日の間でちょっと運動したつもりでも成果も感じられず結局何もしなくなった人、週1回でもジムに行って汗をかいて気持ちのリフレッシュができて満足であればそれはそれであなたにとって十分だと思いますが、せっかくなら成果も出していきたいな、と思う人であれば、ジムの回数が増やせる生活スタイルになるまで待っていてはいつになるかもわかりません。

それであれば、1日5分だけでも効率的に自重トレーニングを活用して家で行えれば、今の生活スタイルの中でもすぐに取り入れられて無理なく「継続」していけるのではないでしょうか。

これは、今まで運動経験がない人でも「ながら」トレーニングの次のステップとして非常に有効なものです。

「ながら」から少しずつ体を動かすことへの抵抗がなくなってきて「もうちょっとやっていけるかな」と思えてきた時点で是非チャレンジしていってほしいものです。

そしてこれの大きな特徴は、「時間」でくくるということです、決めたわずかな時間内で一気にできる限りの回数を行います。最初は何回しかできなかったけど気がつくと少しずつ回数が増えてくるのを感じていくことができるので、成果をその時その時で実感することができます。ゲーム感覚に考えて回数アップを楽しめれば継続していくことが苦でなく、一瞬はヒーヒー言いながらも良い刺激として「やっている感」を十分に感じることができると思います。

何と言っても、ダラダラ長くする必要がないので、お風呂に入る前とかでもサクッと終わらせることができます。「5分」であれば飽きる間もないですよ。

もしフィットネスジムなどに週1回は行っているという人でも、ジムのない日はこのトレーニングを組み合わせば、さらに全体の効果アップになります。

こうして無理のない範囲で、運動することを面倒臭いものを我慢してやるという考え方から、まずはあなたの生活スタイルの中に無理なく効果的なものを少しずつ取り入れていくことで、「うまく運動続けれているぞ感」と「ちょっとした達成感」の積み重ねを生活の中の良い刺激としてさらに自分を変えていけるチャンスにしていきましょう。

ただし、いくら5分そこらの運動でも、お酒を飲んだ後はダメですよ、そこだけは注意してください。

<このブログは、本のように続き物となっています、よろしければ是非最初から読んでみてください>