●理想の体型に合わせた運動アプローチ(痩せすぎからの脱却)
肥満から痩せてスリムになりたい、というのは良くある話ですが、実は痩せすぎていてコンプレックスになっている人は結構たくさんいるんです。痩せすぎの人も、男性であればもう少しは男らしくガッチリしたいとか、女性であってももう少し女性らしくメリハリをつけたいというように。
太っている人にとっては「そんなの贅沢な悩みだ」と言われるかもしれませんが、実は痩せすぎで悩んでいる方にとっては本当に深刻な悩みなのです。
こちらにもいくつかの要因があります。
痩せの大食いとよく言ったりもしますし、別に食べるものを制限しているわけでなく普通に食べてはいるのだがガリガリだったり。
逆を言いますと、痩せすぎで困っている人にとっては、太っている人は食べ物を我慢したり運動すれば確実に減るんだから簡単でしょ、と言いたくなるくらいなのです。
それくらい痩せすぎの人は、少々食べても太らないし、だからと言って脂肪で太りたくはないですし、年齢によっては食べてもお腹まわりに脂肪がつくだけで体は貧弱のままで体型がカッコよくならない・・。筋肉をつけようにもなかなかつかないので結局どうすればいいのかわからくてコンプレックスに悩まされるばかりという悪のスパイラル。
後ほど体質のところでお話もしますが、痩せすぎの人は食事だけで体型を綺麗に変えていくのは難しいです。ただ無理やりたくさん食べるだけで脂肪がつくだけでは意味がありません。そうするとここではやはり運動をうまく取り入れていく必要があります。確かに筋肉は短期間で簡単いつくものではありません、なので以前にチャレンジされた方も結果が出るまでに諦めてしまっていたのかと思いますが、実際は正しい方法で少しずつでも続ければ必ず結果は出てきます。
テスト勉強よりも確実に成果が望めますよ。
テストは範囲の中でどこの問題が出るか受けてみないとわかりませんが、筋肉は正しい方法で継続的な刺激を与えてあげればそれに耐えうるものとなるために確実に成果が出てくるからです。
また、特に痩せ型の人は肥満型の人より、筋肉の線が出やすく成果も見た目でわかりやすいので要領さえつかめばモチベーション維持もしやすいです。
ただ、肥満脱却と同じでいかに運動を続けられるか、運動が苦手な人にとっても普段の生活の中にストレスなくどううまく取り込めるかが重要なポイントとなるわけです。
ではどのように運動・トレーニングを始めましょうか。痩せ型の人も運動を全くしない人は、先ほどの「ながら」も実践してみてください、この場合は基礎代謝をあげるためというよりも下半身を鍛えるという意味合いになります。後ほど別の章で詳しいトレーニング方法も説明しますが、まずここで注力するのはもう少し最初から痩せ型の見た目にも影響のある上半身のトレーニングを紹介します。
ここでのポイントは、「ながら」以外となるとやはりそれ用の時間が必要となります。ただし、何度も重要性を繰り返し言っていますが、「続けること」が大切です。
人の体はたくさんの大小の筋肉でできています、そうするとそれらをくまなく刺激しようとすると家であってもジムに行くのと同様時間がたくさんかかります。続けるためには長時間であったり複雑であったりするとやる気が維持できません。
そこで、まずは続けられることをしてそれなりの毎度やった達成感、そして1ヶ月ほどしてから少しずつの体の変化を感じてもらうところまでにまずはフォーカスします。
確かに数日で成果が出るのもではありません、それはジムで数時間かけても同じです。
ですからみなさんの今の生活リズムにできるだけ負担のない形で運動を取り入れます。
成果が感じられてくれば、今までの感覚とは違いモチベーションも上がってきますので、そうすると今後は自分の生活リズムの中にトレーニングの要素を増やしていくことの抵抗感も薄まり、もう少しプラスして何かできないかな、ともっと自発的にやる気が湧いてくると思います。そうなればあとはご自身の求める理想に向けてまっしぐらですね。
当然、みなさんにそれ以上のことを求めているわけではありません、いい感じで続けられてそれで十分であればそのままうまく継続していければそれで問題ありません。
何れにしてもですが「続けること」が大事です。
トレーニングを始めるにあたり、まずは1ヶ月を1つの区切りとします。ですから最初の1ヶ月は頑張ってこれから提案します運動を続けてみましょう。
1日一回でいいです。腕立て伏せを「1分間」できるだけの回数を行います。10回を何セットとかではありません。たったの1分間だけです、ただしその1分間は続く限り腕立て伏せを行います。ズルをしてたくさん回数ができるように見せても誰と競うわけではないので意味はありません。ましてや自分のことですからズルをしても自分が一番わかることですからね。
ほとんどアゴが床に着くくらいしっかり曲げましょう。まずは深くしっかり腕立て伏せを行います、そこから深く曲げるのが厳しくなったら調節して良いのでできるだけ深くを意識しながら続けます、これ以上無理となっても、ほんの少しの曲げでもいいのでやり続けます。
続けられなくて止まってしまうこともあると思います、ただしその際は膝をついたり座ってしまったりしないでください、腕立て伏せの姿勢をキープして休憩してください、そしてその後わずかずつでもいいので続けて1分間行いましょう。
最初はスタートから飛ばすとすぐに続かなくなるのでゆっくりでいいです。ただし余裕で終わるのでなく1分終了時には「もうダメー!」となるまで行いましょう。
腕立て伏せでは、大胸筋(胸の筋肉)と上腕三頭筋(力こぶの反対側の筋肉)が主な活動筋肉となります。最初はまだ胸の筋肉が少ない場合が多いので、腕立て伏せをする時も先に腕の上腕三頭筋の方がキツくなって、翌日の筋肉痛もこちらの方が痛くなると思います。
その理由は、胸の筋肉がいわゆる見た目にはついていないようでも、それでも筋肉の大きさとしては上腕三頭筋より大きな筋肉ですので、小さい筋肉の方がより刺激度が高いため、腕立て伏せをしている時も先に三頭筋が疲れてしまうのです。
そして結果、三頭筋の方がより追い込まれていることとなりますので筋肉痛も腕の方がより痛くなるということです。
胸を早く厚くしたい、という希望があるかもしれません。ただし全てはバランスです、体をいろんな体勢で支えたり踏ん張る時に使われる筋肉のバランスを考えると最初はそれで全く問題ないわけで、逆にその基礎となる筋肉バランスを崩さずにしっかり鍛えていきましょう。
慣れてくると次にはしっかり胸にも効いてきます、まさにその時が回数が増えてくるタイミングにもある程度連動してきます。
最初の筋肉痛がマシになってきましたら、成果として回数を数えていきましょう。ただしその回数とは、しっかりアゴを下げてできる回数のことです。
続けていく中で、徐々にできる回数が増えていきます、最初は5回だったのが6回できたりできなかったりが少し続くと思うと、いつの間にか6回は必ずできるようになり、今度は7回できる時が出てきます。このような感じで一気に回数が10回増えるわけではないですが、それでも続けるとちゃんと成果は出てきます。
日々の体調具合もありますから回数が減ったり、思った通りにいかなくても気にしないでください。
でも必ず回数が増えて成果が見えてくるのでやりだすと結構ゲーム感覚で面白いですよ。
しっかり深く曲げるのができなくなっても時間までは頑張ってできるだけやり続けてくださいね、どれだけやっても「1分間」で終わりなんですから。
痩せ型からの脱却を考えている方、いかがですか?1日1分間だけならできそうではありませんか?
後ほどもう少し詳しく他のトレーニング方法も紹介していきますが、まずは「続けること」が大事なので是非このトレーニングを1ヶ月続けてみてください。
考えているだけだと、腹筋もしないと、腕もしないと、あれもすればもっといいかも、とあれこれ想像は膨らむと思います。何度も言いますが継続性が維持できなければ意味がありません、ジムに行こうと思った時もジムであれこれしている自分を想像してできる気がして通い出したと思いますが、そして今のあなたはどうですか?
痩せ型からの脱却のところが「自分だ」と思っている時点でそのジム通いはあまりいい結果ではなかったということですよね・・。
頭の中だけで欲を出さずに、まずは1つの種目をしっかり続けてみてください、続けるとちゃんとそれなりに成果が出るのだ、という成功事例を自分の中で作り出して誰でもない自分自身に自信を持たせましょう。